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写真表現 特別授業 2025年6月27日

田畑信之氏は、フォトグラファーとして商業写真の分野を極める一方、生まれ育った場所や時間を考察する作品を発表し、芸術表現を追求しています。プロ機材を用いたライティングワークショップでは、光質(硬い光と柔らかい光)や画角について学びました。 

講師プロフィール

田畑 信之

1957年、群馬県生まれ。1977年に東京写真大学短期大学部写真技術科(現・東京工芸大学)を卒業。長年にわたり、日常の風景や記憶の断片をテーマに、モノクロームを中心とした写真作品を発表してきた。

個展では、近年の「日常のかけら/Fragment of Everyday Life」(2022年・2025年)や「NEW YORK CITY 1997」(2024年)など、記憶と時間をテーマにした作品を展開。2013年には「EMON AWARD 2013」でグランプリを受賞し、受賞展『DIARY 1/365』を開催。1990年代から2000年代にかけては、「光景」「植物」「PLACE I FEEL」など、詩的かつ静謐な視点で風景を捉えた作品を発表している。

グループ展にも多数参加しており、国内外の写真フェスティバルや美術館での展示歴を持つ。特に、フランス・アルル国際写真フェスティバル(1996年・2000年)や、群馬県立近代美術館での「群馬の美術 2017」などが挙げられる。

受賞歴としては、EMON AWARD 2013グランプリのほか、1999年のエプソンカラーイメージングコンテスト写真部門入賞がある。2001年には、彼の作品がポラロイドコーポレイションU.S.Aのコレクションに収蔵された。